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【今日のEC-CUBEプラグイン】RSSフィードブロック生成プラグイン

EC-CUBEをご利用中の皆様、こんにちは。高見@フロントエンドエンジニアです。

シリーズでお送りします「今日のEC-CUBEプラグイン」第2回目は、WordPressなどのCMSから取得できるRSSをブロックに表示することができるようになるプラグイン、「RSSフィード取得ブロック生成プラグイン」です。テキストは14ページをご覧ください。

コンテンツマーケティング

「コンテンツマーケティング」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?コンテンツマーケティングとは、見込客や既存顧客にとって役立つコンテンツを提供して拡散することで、最終的に自社の利益につながる行動を起こさせるマーケティング手法です。ECサイトにおける購買行動のプロセスモデルとしてAISAS理論があります。

AISAS理論とは、マーケティングにおける消費行動のプロセスに関する仮説のひとつで、消費者の購買にまつわるプロセスを「注意」「興味」「検索」「購買」「情報共有」のプロセスから成り立つとする理論のことである。特にeコマースのマーケティングモデルとして参照される。

※出展:IT用語辞典BINARY

コンテンツマーケティングでは、ECサイトで販売している商品に「Interest」(興味)を持ってもらうために、その商品の特徴や使い心地、良さなどなどをお店の人、または第三者が紹介して「Search」(検索)・「Action」(購買)につなげる行動を起こさせます。その「Interest」(興味)を持ってもらう為のツールとして、ブログがあり、その記事からの流入を獲得します。

EC-CUBE × CMS(ブログ)

弊社のお客様も、ECサイトの新規開設、もしくは開設済みのお客様からブログの設置依頼を多く受けるようになりました。弊社ではお客様の要望にもよりますが、基本的にはWordPressをECサイトと同じドメイン下に設置しています。同ドメイン化でサイト全体のページボリュームを増やしつつ、該当商品に興味を持った見込客が検索してブログを閲覧→ECサイトへ流入というフローを作ります。

EC-CUBEとブログ

この構造により、ECサイトとブログとでサイト全体の評価を高めていけます。今回、プラグイン化しようとしているものは、このECサイトとブログの内部リンクを向上させる施策です。サイトは更新頻度が高い方が長く更新していないサイトに比べて評価が高くなるのはご存知かと思います(そりゃそうですよね)。ECサイトによっては商品点数の少ないECサイトもあります。そういったECサイトで更新頻度を上げるのはなかなか難しいものです。しかし、その商品に対しての営業活動をブログで報告したり、商品がメディアで紹介されたのであれば、それを拡散する記事を書いたりと商品に対する記事自体は書くことができます。その記事の内容をECサイト側にRSSで取得して、ECサイトとブログの更新を同時に行う狙いがあります。

こんなEC-CUBEのプラグインを作りたい

さてさて、今回はこれを実現するために、RSSフィードのURLを入力するだけでEC-CUBE側にブロックで表示できるプラグインを作成しようと思います。こういうのを作りたい。

EC-CUBEのRSSフィード取得ブロック生成プラグイン

プラグイン側でRSSフィード項目毎にレイアウトを整えて……などとあれこれするというより、プラグインではシンプルにブログのRSSフィードを取得して記事情報だけの配列をブロックに渡してあげるやり方にしようと思います。というのも、RSSフィード形式は同じでもブログによって、フィード内に独自の要素を追加する場合があります。WordPressカスタマイズ時の過去の事例ですと、アイキャッチ画像のパスを要素に持たせたり、投稿者(Author)の顔写真を表示できるようにしたり、カテゴリー番号でECサイトと紐付けをしたり等。そこで、RSSフィードの記事要素をまるごと取得して、後はECサイト側で出力したい形式に整えてもらうほうが自由度が高くて汎用性があるなと。

EC-CUBEのプラグインを作ってみた

では、材料です。(一人前)

  1. プラグインのインストール情報ファイル
  2. プラグインのメインクラス(インストールやアンインストール時などに動作させるプログラムが書いてある。)
  3. ロゴ画像(65×65)
  4. 管理画面で変更できるプラグイン設定用ファイル(config.php , config.tpl)
  5. 管理画面で変更できる設定ファイル(CSS等)
  6. 管理画面で変更できるブロックテンプレート(tpl)

こちらが今回のプラグイン一人前の材料になります。新規ブロックを1つ生成するだけですので、今回はフックポイントは必要ありません。ブロックを管理画面から操作できるように配置・DBへ登録という作業を行い、ブロック表示時にPHPでプラグイン設定から情報(RSSフィードURLや表示件数など)を引き出す仕組みにします。

試食インストール

ではいつものようにインストールしてみましょう。EC-CUBEの管理画面から[オーナーズストア]→[プラグイン管理]にてインストールを行います。tar.gzのファイルをアップロードします。これでインストールがあっさり完了します。インストールが完了すると下図のようにプラグイン一覧に表示されます。

RSSフィード取得情報ブロック生成プラグイン導入

プラグインのインストールが完了したら、早速設定してみましょう。初期値では、RSS2.0の表示ができるようにブロックのテンプレートは設定してあるので、URLの指定だけで出力できます。それでは、管理画面へ。

プラグイン独自の設定

このプラグインでは、大きく以下の設定ができるようにしてあります。

  • RSSフィードURL(WordPressの例:http://xxx.jp/?feed=rss2)
  • RSSフォーマット形式(RSS2.0/Atom)
  • 表示件数

「オーナーズストア」の「プラグイン管理」から独自の設定ができます。URLの入力をして、登録しましょう。

プラグイン設定

「デザイン管理」の「レイアウト管理」に新たに未使用ブロックができているので、表示したい所にブロックをドラッグします。今回のプラグインは、PCとスマートフォンに対応させています。

レイアウト設定でドラッグ

味の工夫(アイキャッチで味付け)

WordPressを例に話します。通常ですと、記事のタイトル・日付・投稿者名・カテゴリ名・記事本文(抜粋)が取得できます。ここにWordPress側で、アイキャッチ画像のURLを含めるようにカスタマイズすると、以下のような表示が可能です。

RSSにアイキャッチを含む

通常のRSSフィードは、最新記事の取得をするのみですが、WordPressのRSSフィードの指定方法で色々な工夫ができます。以下のような事がカスタマイズとして浮かびますね。

味の工夫(RSSフィードの取得情報毎に味付け)

http://24h.aratana.jp/?feed=rss2&cat=138(特定のカテゴリ(例:138番)の記事だけ取得)

EC-CUBE側のカテゴリとWordPressのカテゴリを紐付けて、カテゴリ一覧ページに関連記事を表示させる。

http://24h.aratana.jp/?feed=rss2&s=EC(特定の検索ワード(例:EC)に該当する記事)

EC-CUBE側の内部検索で検索したワードに該当するWordPressの記事を紐付けてみる。

などなど。WordPressのRSSは柔軟で、カテゴリ毎、記事毎、検索ワード毎、タグ毎など様々な条件で値を返してくれますので、EC-CUBE×Wordpress、オススメです。

出来上がったプラグインの公開

前回同様、EC-CUBEのオーナーズストアより登録申請を行います。ロックオン社の審査が入り、合格したものだけがダウンロードできるようになります。これまた前回同様、プラグインインストールや動作時に「Fatal error」や「Warning」があった場合は審査に通りませんので、公開申請前にテストしてログにエラーがないか確認しましょう。

コンテンツマーケティングの施策ですので、ブログからの流入数などアクセス解析をしながら行うことで初めて意味を成すものです。今回はTOPページにブロックを配置しましたが、カテゴリ一覧や商品詳細ページなど、他のページと連携して上手に活用しましょう。

プラグインのダウンロードサイトへ

※RSSを読み込むにあたって、いくつか注意点があります。詳しくはロックオン社公式サイトの「RSSフィード取得ブロック生成プラグイン」のダウンロードページをご覧ください。

今回使ったテキスト

参考サイト・ダウンロードサイト

この記事を書いた人

高見 和也

高見 和也

職種 :

プログラマー,フロントエンドエンジニア, 特にコーディング、プログラム、SEOについての執筆を行います。 「EC-CUBE公式ガイドブック」等の執筆経験あり。

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