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ネットショップデザイン制作のときに依頼主が押さえておくべき4つのポイント

こんにちは!
ディレクター兼ウェブデザイナーをしている櫻木です。
 
 
以前カゴラボデザイン奮闘記を連載させて頂き、ネットショップのデザインをするときにデザイナーが大事にしているセオリーのこと、特に気をつけていること、お客さま(依頼主)の更にその先にある、ユーザーを常に意識していることなどをご紹介しました。
 
 
今回はさらに、
 
依頼主たるもの、デザイナーであれ
 
ということについて、書きたいと思います!
 
 
「…え?えぇ??」
「いやいや、デザイン出来るんだったらとっくにしとるわ!」
「それができないから依頼するんだよ何言ってんの?」
 
 
という声が聞こえてくるようですねー。
えぇ、ひしひしと伝わってきます。
 
 
ちなみにここでいう「デザイン」は、実際の「デザイン制作」のみを指しているわけではありません。
何も今からPhotoshopやFireworksを使いましょう!という話ではないのです。
 
 
「え?えぇ?どういうこと??」
 
 
ふふふふふ…(不敵な笑み)
余計にこんがらがってきた方もいらっしゃるかと思いますが、これを読めばきっと「なるほど」と思っていただけるはず!
 
 
ちょっとお話が長くなっちゃいますが、お付き合いいただければ幸いです。

もくじ
1. はじめに
2.「デザイン=見た目」だけではないことを理解する
3. デザイナーにこそ商品の魅力・運営の悩みはシッカリと伝える
4. ユーザー目線に立って「買いたくなるか」を考える
5.「なぜ」を極めることでデザイナーと同じ土俵に立つ
6. まとめ

 
 

はじめに

800サイト以上のネットショップ構築実績を持つアラタナですが、これまでたくさんのお客さまにご依頼いただき、私自身もたくさんのネットショップデザインを制作させて頂いてきました。
 
 
ネットショップの制作が始まるときにはまず、お客さま(依頼主)がどんなサイトにしたいのか、デザインのヒアリングを行います。
 
既にネットショップを運営されているお客さま(依頼主)の場合は、現状の問題点や課題などを進んで打ち明けてくださる割合が高いので課題解決に向けて突き進むことができますが、「はじめてネットショップを立ち上げます!」というお客さま(依頼主)の場合は、ネットショップやデザイナーについて、誤解してらっしゃる割合がとても高いなと感じるんです。
 
 
「ネットショップなんて全然分からないからぜーんぶ丸投げ!ポイポイ☆」
「とりあえず、デザイナーに頼んどけば大丈夫でしょ!」
「デザイナーってなんでもやってくれるんでしょ?」
「とりあえず全部任せるから、自分で考えて作ってよ」
「商品はまだ企画中だから手元にない!でも先にサイトだけは仕上げたい!」
「え?これから売る商品について聞くの?その売り方も?何で?デザインには関係ないでしょ」
 
 
はっきり言って、このような考え方は誤りです。
そもそもデザイナーは魔法使いではありませんし、何でも屋でもありません。
デザインを自分ごとと思わず人任せにしたり、おざなりにしたりしていては、まず商品は売れません
 
 
お客さま(依頼主)には申し訳ありませんが、「売り上げる」ことを目的とするネットショップ制作においては、「依頼主だから何だってアリ」というわけにはいきません。
また、デザイナーにすら商品のこと・運営のことを伝えることができないのなら、実際にネットショップを運営されたとしても、ユーザーに商品の良さ・魅力が伝わるはずがありません。
 
 
では具体的に、ネットショップデザイン制作のときにはどのような考え方でいることが望ましいのか。
依頼主が押さえておくべきポイントを4つ挙げてみたいと思います。
 
 

「デザイン=見た目」だけではないことを理解する

「デザイン=見た目」だけではない
 
まず、デザインとは何のことなのか、をおさらいします。
辞書で「デザイン」を調べてみると

デザイン
[名](スル)
1 建築・工業製品・服飾・商業美術などの分野で、実用面などを考慮して造形作品を意匠すること。「都市を―する」「制服を―する」「インテリア―」
2 図案や模様を考案すること。また、そのもの。「家具に―を施す」「商標を―する」
3 目的をもって具体的に立案・設計すること。「快適な生活を―する」

出展:goo辞書
 
とあります。またウィキペディアでは

狭義のデザイン
狭義には、設計を行う際の形態、特に図案や模様を計画、レイアウトすることで、芸術、美術的な意味を含んでいる。(中略)
 
広義のデザイン
デザインは日本語では「設計」にもあたり、「形態」や「意匠」と訳されてきたが、それだけに限らず、人間の行為(その多くは目的を持つ)をより良いかたちで適えるための「計画」も意味する。人間が作り出すものは特定の目的を持ち、それに適うようデザイナー(設計者)の手によって計画されるのである。デザインの対象は、衣服、印刷物、工業製品、建築などにとどまらず、都市や人生計画にもおよぶ。物や環境を人が自然な動きや状態で使えるように設計する工学、あるいは、人の物理的な形状や動作、生理的な反応や変化、心理的な感情の変化などを研究して、実際のデザインに活かす学問という意味において、人間工学と共通している。考慮すべき要因には、機能性、実現性、経済性、社会情勢など、目的を実現することに関わる全てが含まれる。(以下省略)

出展:ウィキペディア
 
とあります。
 
 
「…う、うん?」
ってなりますね。
 
 
ネットショップのウェブデザインに置き換えると、お客さま(依頼主)からの依頼を受け、現状のサイトの問題点やユーザーの行動について調べたり、ネット上の統計データと睨めっこしたりしながら、より使いやすいウェブサイトの形を提案したり、構築したりすることを指します。
 
 
ネットショップを制作するときは、ウェブデザイナーはまずお客さま(依頼主)からの要望や課題をヒアリングし、これから売り出す商材について予備知識を得た上で「どうすれば伝わるのか」「どうすれば使いやすいのか」「どうすればユーザーに安心して貰えるのか」「どうすれば売れるのか」を考え、あーでもないこーでもないと頭を抱えながら、構成(レイアウト)を起こします。
 
 
つまり、デザイナーはけっして「見た目だけ」を意識してデザインしているわけではない、ということ。
 
 
「ここの色はピンクでー」
「こっちの色は黄色でー」
「わーハッピー☆」
 
 
といった感覚的な思考や言動は、デザイナーに限っては極めて稀です。
むしろ
 
 
「なぜピンクなのか」
「なぜ黄色である必要があるのか」
「ハッピー☆とは何か、またそうでなければならない意図は何か」
 
 
という「なぜ」を常に反芻しながら考え、実際のデザインとして提案・構築していきます。
つまりは、「考える人」そのもの。
 
 
「デザイン=見た目」ではなく「デザイン=考えること」であると、まずは理解しましょう。
 
 

デザイナーにこそ商品の魅力・運営の悩みはシッカリと伝える

デザイナーにこそ商品の魅力はシッカリと伝える
 
昨今のネットショップは、その市場拡大に伴い、商材のバリエーションも大変豊かになっています。
また、その市場規模は2012年時点で9兆円(※)に達していると言われています。
※ 出展:経済産業省「平成24年度我が国情報経済社会における基盤整備(電子商取引に関する市場調査)
 
 
これまでアラタナでお手伝いさせて頂いたネットショップのジャンルを挙げてみるだけでも、そのバリエーションの豊かさがよくわかります。
 
 
アパレル、雑貨、アクセサリーなどの服飾品をはじめ、お肉や野菜、果物、調味料、お菓子などの食品関係、コスメやサプリなどの美容・健康関係や、お花や観葉植物、ペット用品、工具、大きいものになると家具、家電などなど… ニッチなところになると、車のパーツや地図、サバゲー専用の装備品、絵画、トナー、コピー機、砂利なんてものまで。
大手企業さまから個人事業主の方まで、枚挙にいとまがありません。
 
 
ネットショップは、それぞれの商材やターゲット層によって見せ方や訴求ポイントが変わります。
しかも、売り手がどのような手法で情報を発信していきたいのか、どのように商品を見せて、その思いや熱意を伝えていきたいのかによっても、微妙にそのニュアンスが変化します。
つまり、当然のことながらひとつとして「同じサイト」は出来ないということなのです。
 
 
そしてその見せ方や訴求ポイントは、デザイン制作時のヒアリングによって大きく左右されます。
ウェブデザイナーはお客さま(依頼主)に対して
 
「どんな商品を取り扱われますか?」
「他社製品と比較したときの強みは何ですか?」
「ターゲット層はどれくらいを想定されていますか?」
 
と、商品に関わる質問にはじまり
 
「運営開始の際にご利用予定の広告媒体などはありますか?」
「写真撮影スタジオはお持ちですか?」
「画像のトリミングなどはされますか?」
「運営に携わられるスタッフさんは何名いらっしゃいますか?」
 
などなど、販売・運営手法に焦点を当てた質問もバンバン投げかけます。
 
 
一読すると、これらはあまりデザインそのものには関係なさそうに思えるかもしれません。
「こっちは依頼主だぞ?なぜそんなことを根掘り葉掘り聞くんだ?」
と、疑問に思われることも少なくありません。
 
 
しかし、ネットショップを実際に運営する段階になってはじめて「自社スタジオ持ってないので、写真は取り急ぎデジカメ撮影で…」「あ、そういえばPhotoshop使えるスタッフ居なかったわ…」「トリミングってどうやるの…」などなど、デザインクオリティの担保そのものが危ぶまれる事態に発展することもあります。
 
こうなるはずじゃなかったのに
 
せっかくゴージャスでキレイなデザインなのに、肝心の商品写真がちょっと暗っぽいデジカメ画像…なんていう、ちぐはぐなサイトもよく見かけます。(涙)
これはひとえに、お客さま(依頼主)とデザイナー間でのコミュニケーションがうまくいかなかったからにほかなりません。
「伝える」ことを怠ったがために、またはきちんと「伝える」ことができなかったがための事例だと言えます。
 
 
せっかくお客さま(依頼主)からネットショップのデザイン制作をご依頼頂いているのですから、極力そうならない・させないためにも、デザイナーはまず事前にヒアリングをすることで、デザインクオリティのバランスを見極めることも忘れてはならないのです。
つまり、
 
 
デザインの「その先」にある「運営」を考える
 
 
ことが大切なのです。
だからこそ、お客さま(依頼主)は商品のこと、運営のことをしっかりと考えておくべきですし、デザイナーには商品のこと、運営のことを余すことなく打ち明けるべきです。
 
 
言わば、ネットショップを制作するデザイナーは、処方箋を処方するお医者さんのようなものです。
処方箋を処方するためには、患者さんの体調・病状をしっかりと把握する必要があります。
そのための「ヒアリング」なのです。
 
 
病院に行ったときに、お医者さんにそのときの症状や困っていることを伝えるのと同じように、ネットショップを構築するときには、ウェブデザイナーにもシッカリと商品の魅力・課題や問題などを伝えることが重要です。
 
 

ユーザー目線に立って「買いたくなるか」を考える

ユーザー目線に立って「買いたくなるか」を考える
 
EC戦国時代といわれる今、ただネットショップを立ち上げて商品を並べてみるだけでは商品は売れません。
 
 
「まずはネットショップを立ち上げてみないと、どういう人が来るのかも分からないし」
「ネットショップを立ち上げて、様子を見てから広告を打つなり考えるよ」
 
 
と、そんな悠長なことは言っていられないのです。
ほかのネットショップのオーナーさん達(またはウェブ担当者)はしのぎを削り、1人でも多くのユーザー、1人でも多くのファンを獲得しようと必死です。
実際に手に取ることの出来ないネットショップの商品だからこそ、しっかりと商品の詳細をつづり、自分たちの想いをつづり、心の限りを尽くして、ユーザーを「おもてなし」するのです。
 
 
また、売れているネットショップのオーナーさん達はとても勉強熱心です。
勉強されているからこそ、デザインのトレンドやSEOのノウハウ、今後の市場動向などの話題にも敏感ですし、サイト分析やその結果を元にしたサイト改善も怠りません。
 
 
「ユーザーに刺さる言葉は何か」「ユーザーの心を掴むにはどうしたらいいか」「ユーザーは何に関心があるか」と常にユーザーのことを考え、ユーザー目線に立って「買いたくなるか」を検証する。
ユーザーのことを第一に考えるからこそ、「この商品の見せ方で、果たして伝わるだろうか」「この長い文章だと、間延びしちゃうんじゃないだろうか」「画像でダイナミックに表現してみようか」などなど、さまざまな改善策やアイディアが浮かんでくるのです。
 
 
そんな方々も、サイトリニューアルなどの機会でお客さま(依頼主)としてヒアリングさせて頂くことがあります。
面白いことに、売れているネットショップのオーナーさんこそ、自社商品に対して冷静な、そしてときには自虐的とも取れるコメントをされる場面が多々あります。
 
 
「今のこの商品の見せ方だと、全然ユーザーには刺さらないと思うんですよね」
「商品の説明文ってこんなんじゃ全然ダメで」
「大変なのは分かってるけどガッツリ作りこまないとダメですね」
「ユーザーみんなに安心感を持って貰う為には、このコンテンツは絶対外せないんですよ」
「写真も撮り直したいし、文章構成も考え直したいから商品登録めっちゃ時間かかると思います」
 
 
ユーザーが「買いたくなるか」をとことん突き詰めていらっしゃるからこそ、そこにかける体力と情熱は生半可なものではありません。
裏を返せば、そうでなければ「売れない」のが現実であり、そのことを熟知していらっしゃるのです。
 
 
ユーザーのことを第一に思い、ユーザーの目線に立って自社の商品を分析する。
商品の文章や画像を見直して、本当に「買いたくなるか」を考える。
 
 
これは、ユーザーのことを第一に考えてデザインを制作するウェブデザイナーと同じ「思考」でもあり、売れるネットショップへの第一歩でもあると言えます。
 
 

「なぜ」を極めることでデザイナーと同じ土俵に立つ

「なぜ」を極めることでデザイナーと同じ土俵に立つ
 
なにもPhotoshopやFireworksが使える人のことだけを「デザイナー」と呼ぶわけではありません。
ユーザー目線に立った上であーでもないこーでもないと頭を抱えることは「デザイン」していることにほかなりません。
 
 
「考える」ことだけでも、十分に「デザイン」していると言えるのです。
 
 
そんなお客さま(依頼主)が、同じくユーザーのことを第一と考えるデザイナーと相対すると、デザインに対する見方や考え方もガラリと変わります。
 
 
「デザイン=見た目」と認識していらっしゃるお客さま(依頼主)の場合、デザイン修正の段階で以下の例にあるような質問(要望)があがってきます。
 
 
「なぜこの位置にログインが置かれているのか(配置を変えてくれ)」
「なぜカートエリアだけが浮いている(ように見える)のか(馴染ませてくれ)」
「なぜフッターがお買い物ガイドでびっしりと埋め尽くされているのか(無くしてくれ)」
「なぜ依頼した通りの色味で構成されていないのか(依頼通りに作ってくれ)」
 
「デザイン=見た目」の場合
 
しかし、ユーザー目線に立って商品を常々分析していらっしゃるお客さま(依頼主)の場合は、上記のような事象に対して即座にその意図を理解し、その上で、次のような質問・相談を投げかけます。
 
 
「デザインの意図はわかりました。ただ、ナビゲーションの英語表記だけではユーザーに伝わらない可能性もあるので、ちょっとダサくなるとは思いますが、日本語表記を足してくれませんか?」
「実は、新規顧客獲得のためキャンペーンを企画しています。案内をするための窓口を設けたいので、その配置についてご提案頂けませんか?」
「商品の説明の仕方が肝心だと考えています。画像も交えて登録しようと思っていますが、htmlでの記述の仕方にちょっと不安があります。(運営スタッフにも展開しやすいように)一旦レイアウトのひな形を作成して貰えませんか?」
 
 
などなど、デザインを通して、まさにその先の「運営」のことをイメージしていらっしゃるのです。
 
「ユーザー目線」の場合
 
依頼主という立場としてではなく、ウェブサイト運営者として、実際にサイトを訪れるユーザーの目線に立ってデザインを見つめているからこそ、ユーザーに「伝わるか」「伝わらないか」を基準に判断する。
 
 
ユーザーのことを念頭に置いているからこそ、お客さま(依頼主)とデザイナー間の認識をすり合わせることも容易ですし、更に「実際の運用」という、一歩踏み込んだ話まで展開することができるのです。
 
 
せっかくですから、デザイナーと同じ土俵の上でとことん仲良くなって、たくさんの知識やノウハウを吸収しまくっちゃいましょう。
 
 

まとめ

これらのことを意識して実践すると、

1. ウェブデザイナーと同じ土俵に立って、運営面や売上に関する相談など「一歩進んだ」話ができる
2. その分、ウェブデザイナーから新しい情報やノウハウを聞き出す(盗む)ことができる
3. 構築がスムーズに進むので、商品登録や情報の入力などサイト運営に関わるタスクを重点的に行える

といった側面が強くなります。
デザイン制作を、デザイナー任せ・人任せにするのではなく
 
 
依頼主たるもの、デザイナーであれ
 
 
の精神で、自分ごとと捉えましょう。
しっかりした仕込みと、企画・運営に取り組んでいきましょう。
ネットショップ制作のときには、依頼主・制作者といった垣根をこえて、ユーザーに「伝わるか」「伝わらないか」を、一緒になって考えていきましょう。
 
 
そして、デザイン制作を通して、よりいっそうステキなネットショップに育てていきましょう!
 
 

ネットショップ構築 | 実績800サイト!EC-CUBEカスタマイズNo.1カゴラボ!
http://www.cagolab.jp/index.html

この記事を書いた人

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