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楽天UKに見る、国内ECモールの強み

 

こんにちは、アラタナの山本です。

各社の国内EC事業の再編の動きに続き、ソフトバンクがインドネシア、インドのEC事業者に対する大型投資を計画するなど、日々目まぐるしい動きがあるEC業界。
冷や汗しか出てきません。

さて、そんな中で、国内ECモールのボス楽天が、イギリス版の楽天をリリースしました。

楽天、イギリスで「Rakuten.co.uk」をオープン ー Play.comは年内に閉鎖

楽天の海外展開はM&Aをベースに拡大されているんですが、最終的にはドメインをRakutenに変更していってるんですね。
Buy.com→http://www.rakuten.co.uk/
Play.com→http://www.rakuten.com/

楽天の海外展開は苦戦していると聞くことが多いのですが、今回の打ち手は、楽天ブランドの統一などの意味合いが強いと思うのですが、それでいいのか…と感じずにはいられません。そこで、この記事では、海外で苦戦する楽天がなぜ国内だとここまで圧倒的優位なのか?その辺りを考えてみたいと思います。

 

楽天UKは型番系商品メインで、日本は非型番系商品も豊富

楽天のUKと日本のトップページを見比べるだけで、その差は歴然です。

楽天のUKは、アマゾンやebayの流れを追っているような傾向がありますが、日本は独自路線です。
特に注目されるのは、食品ジャンルだなと思います。

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「楽天UK」TOPページ より

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「楽天」TOPページ より

 

楽天UKの食品ジャンルはキッチン用品が多いのですが、楽天日本版は食べ物が多いです。
もちろん食品ジャンル以外も、如何に非型番系商品を売るか!の努力が楽天日本版から滲みでています。

非型番系商品を売るためには、楽天特有の長いページ(ランディングページ)が必要で、商品ページが作り込まれたサイトが沢山あるということです。

 

楽天UKは商品を並べているだけ

楽天UKのページはスタートしたばかりといえども、商品詳細ページの作り込みが弱いと感じます。
例えば、以下のようなバッグであれば

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「楽天UK」商品ページ より

バッグの大きさ、使うシュチュエーション、他のカラーの詳細などなど、購入者が欲しい情報が足りなさすぎます。運営者の力量が低いので、結果的に型番系の商品しか売れない状況なのかなのではないかと推測します。
型番系の商品しか売れない状況が楽天UKでも続くのであれば、型番系の商品の販売に強いアマゾン、使いなれているEbayが強く、楽天が苦戦する姿は今のままでは変わらないと思います。

 

楽天日本版の強みは、クリエティブ能力が高い運営者がつくっている

少々極端な話しですが、国内モールは以下のように、賢者な運営者が多いことが強みだと思います。
賢者とは以下のような運営者です。

  • 価格競争ではなくクリエティブで良さを伝えて購入者を説得できる運営者
  • 知名度が無くてもクリエイティブで価値を感じさせることができる運営者

 

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楽天が海外でもECコンサルタントサービスを強化すると言われていますが、これはまさに海外モールでも上図右上の賢者のゾーンを広げる取り組みなんだと思います。また、

楽天、「エンタメ×買い物」で世界のライバルと差別化へ? 苦戦予想する海外メディアも

の記事では、「ユーザー達は、お気に入りのeコマースから離れることはないと思われる」と言われていますが、右上の運営者増えればユーザーに新しいショッピングの価値を提供し、離す戦略とは別の動きが生まれるのではないでしょうか。

 

海外モールの賢者最有力候補は台湾と韓国の運営者!?

海外のECモールで、クリエイティブが強いモールがあるのか?調べてみたらありました。
それは、台湾のヤフーショッピングと、韓国のGマーケットです。
以下のページなど、まさに楽天の縦長ページです!

しかも、(たまたまですが・・・)日本語がちょいちょい出てきます。
特に食品系は日本製=安心なのか、かなりの割合で変な日本語が多発していますw

 

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「台湾ヤフーショッピング」商品ページ より

楽天よりもレベルが高いのではないかと感じてしまうページ多いことも特徴です。
また、当然ながら食品以外のジャンルでも、クリエイティブは相当高いです。

これは、楽天のモール運営ノウハウを学んだ、台湾・韓国の運営者が、台湾、韓国のモールで活躍しているのではないかと思います。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本のEC市場には韓国系の運営者は非常に多いので、この予想はそこまで外していないと感じます。

彼らは、楽天UKなどにノウハウを持ち込み、その恩恵を得られる運営者なのではないでしょうか?
ヨーロッパなどは、日本よりもEC化率も物価も高いですし、彼らのメリットも大きいと思います。

更に、台湾・韓国の運営者は日本で既に海外挑戦済みです。
海外へ出ることが当たり前な環境とそうでない環境では、前者が有利になるのは間違いありません。

 

まとめ

楽天モールの強みは、楽天モールのコンセプトである

  • Shopping is Entertainment!
  • 仮想商店街

を実現できるクリエイティブの高い運営者によって生み出されており、その強みを強化し続ける仕組みを楽天が有していることだと思います。

ただ、海外展開していくときに、その強みを持ち込まれていると感じないのは、国民性などがあるのでしょうか・・・
個人的には、購入者が多く、型番系の商品を売っても十分な売上ができるから、非効率な方に行くメリットが少ないと感じているからなのではないでしょうか?

しかし、賢者のゾーンは楽天の中でも大きなシェアを占めていると思いますし、このゾーンで楽天ドリームを叶えた運営者も多いです。そのドリームを全世界で生み出すことで楽天が伸びていくと素敵だなと勝手に思っています・・・

まぁ、ともあれ楽天モールの強み=クリエイティブの高い運営者だと思いますので

  • 台湾、韓国の運営者に出店してもらう
  • 国内モールのノウハウ(縦長ページ)を簡単に作るツールを提供する

などが、打ち手なのではと勝手に想像してみました。

 

 

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