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ネットショップ経営は中小企業だからこそ強い、大手が陥る不合理な事情

 

「大手企業にネットショップの経営では勝てない…」と感じている、中小企業の経営者も多いのでは無いでしょうか。

以下は、通販新聞の売上ランキングですが、超大手は売上高1,000億円台の企業ばかりです…

 

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第62回通販・通教売上高ランキング 上位300社、市場規模は9%増

 

たしかに、この規模には…早々なれるわけありません。
ただ、このページを見ている方は、まずは目の前の月商数百万円を達成することが目標だと思います。

そこで、このページでは、企業規模ごとのネットショップの事情を考えてみたいと思います。
とは、いうものの

アマゾン 1995年創業(19年)
アスクル 1993年創業(21年)
ジャパネットたかた 1986年(28年)

と、若い会社が多数あるのは注目に値するとは思います。

大手企業には大手企業なりの事情があります

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大手企業がネットショップをはじめる時に直面するのが、部署内、部署間の壁です。
部署内、部署間の壁は、大手企業がネットショップ経営をするのに、かなりの障害になっているのです。

部署内の壁

まずは、部署内の壁について考えてみましょう。

大手の企業、特にメーカー系の企業のご相談の中に多いのが、小売(リテール)企業への配慮があります。
昨今のEC化率は大きくなってきたとはいえ3%台です。
つまり、97%は小売(リテール)が稼いでいるということです。

大手企業内で通販事業を担当するのは、営業部になるでしょうから、営業部内での小売(リテール)部と通販部の力関係は容易に想像できます。
例えば、価格優位性を上げるために値下げをしたくても、「小売(リテール)企業に説明できない」という理由で簡単には金額を調整することはできません。

また、営業部を統括する部長の立場からすると、営業部全体の売上をコミットしています。
売上をつくるには、売上の大きな部分に投資や人材を集中させるのは当然です。
結果、ネットショップのチームに予算やリソースは割り当てられなくなります。

部署間の壁

大手の企業、特にメーカー系の企業は企業間取引(BtoB)をベースにしていることが多いです。
そのため、部署間の業務の流れも企業間取引(BtoB)をベースにしています。

企業間取引(BtoB)の場合、部署間にあたる、経理部門や配送部門、顧客サポート部門の手間は、BtoCと比べてはるかにかかりません。
BtoCの購入は1個単位ですが、企業間取引(BtoB)はロット単位になります。

特に立上り時期の小さな売りの時には、他部署がネットショップ事業部にあわせてシステムや業務フローを改善してくれるのでしょうか?…小さなの売りの時には期待するのは難しいでしょう。

 

リアル店舗が好調だとネットショップの権限が低くなりがち

大手企業同様にリアル店舗とネットショップの力関係が壁になることがあります。
こちらも価格の値引きをしたい時に、「リアルのお店の売上が落ちたらどうするの?」と指摘が入るパターンです。

「ネットショップは全国をターゲットにしている」
「リアルは店舗地域をターゲットにしている」

なので、リアルのお店の売上が落ちることはないのですが…むしろ落ちるくらいのインパクトがあるの方が素晴らしいのですが、部署間の理解が得られ辛い傾向があります。

 

ネット専業企業の強み

その点、本業の調子が好ましくない中小企業はどうでしょうか?
むしろ、ネットショップしかしていないネット専業企業はどうなのでしょうか?

人件費が少なくてすむ

リアル店舗では商品の説明や代金の支払いなど開店中は人をつけておかなくてはなりません。
売上に連携して人を調整するというより、先に余分に人を入れておいて調整するような状況になります。

ネットショップでは、スタッフが行わないといけない作業をシステムが行ってくれる箇所が多いので人件費が少なくてすみます。

家賃が少なくてすむ

リアル店舗の場合、お客様に来て頂くためにも家賃の高いよい立地が必要になります。
ネットショップでは倉庫機能でよいので、家賃も少なくてすみます。

固定費が少ないので価格や投資に転換しやすい

余分な費用が少ないという事は、他に使える費用が増えることになります。
競合優位性を高めるためのコスト、時間を有益に使えます。

売上が小さくてもかまわない

企業規模に応じて要求される売上は大きくなり、達成期間も小さく設定されます。
そうなると「売れる商品から売る」方法にならざるをえません。
売れる商品は沢山のお店が行っているので、大手企業の事情が加味されるとますます難易度が上がってしまいます。

この点、ネット専業企業や中小企業の打ち手は自由です。
この自由度はバカにできないくらいのメリットになります。

 

まとめ

ネットショップ経営は中小企業だからこそ強い

当社でお手伝いしているネットショップで月商1000万円を越えるお店の半分以上は中小規模の企業です。
むしろ「ネットショップが最後の砦」くらいの姿勢で取り組まれたネットショップも多数あります。

そんな中で成功しきれてないのは「大手企業にネットショップの経営では勝てない・・・」と思って、ネットショップに集中しきれていないからではないでしょうか?

事実、楽天の上位店には企業規模が小さい企業も多数あります。
【楽天市場】ショップ・オブ・ザ・イヤー2013

トップページは大手家電量販店も多いですが、ジャンル賞になると多くの中小企業が活躍されています。

ネットショップでは大手も中小も関係なく戦えるフェアな場なのです。

大手企業への提案

月商が数百万円で停滞されている場合はむしろ中小企業のネットショップをつくるくらいのイメージで運営されるのは如何でしょうか?

担当者様においては、「会社から期待されていない」ことも有利に使うべきかと思います。
もっと自由に、むしろ売上を追いすぎず運営される方が、逆に成果がでることも多いのです。

経営者様においては、「期待せずに自由に任せる」くらいの器量が大切です。
また、ネットショップ運営から生み出される販売方法に関しては注目されていくとよいと思います。
売上だけではない、リアル店舗・小売でも活用できる知識を得ることができる可能性が沢山あります。

 

この記事を書いた人

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