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【第1回】管理会計のすすめ

はじめまして、アラタナの井上と申します。 前職は大手監査法人に勤務しており、いちおう公認会計士の資格を持っています。

前々職はIT企業で働いており、ITが分かる会計士として(貴重なはず!)、去年の8月からアラタナのメンバーとして、日々頑張ってます^^
今回は私の知識・経験の中でいちばん会社経営にとって重要だと思っている「管理会計」について書いていきたいと思います。

 

【1】会計とは

まず会計というと、多くの人はPLやBSを思い浮かべるかと思います。 単に会計というと、普通はこの「財務会計」のことを指すでしょう。

新聞等のメディアで取り上げられるのも多くはこの「財務会計」に基づく業績です。

ただし、「財務会計」における利益は、企業実態のある切り口からの結果に過ぎません。 財務会計の利益は、税額計算の基準値と配当計算の基準値を求めるために、 あるルールに従って、企業の実態を数値に落とした結果に過ぎないのです。 よって、「財務会計」上の利益がでていることと、企業の実態が順調であることとは必ずしも一致しません。

「財務会計」上の利益とは、そういうものであるという理解が「管理会計」を考える上でのスタートラインです。 今回のブログのゴールは、経営者にとっては表面上の数値である「財務会計」の数字を良くすることに注力するよりも、管理会計をしっかりと整備しマネジメントに役立てることのほうが重要である、ことを理解してもらい、その実践方法として当ブログを少しでも参考にしてもらえることです。

なるべく分り易く、書いていこうと思っていますので、よろしくお付き合いください。
なお、今回のブログは週刊経営財務(税務研究会)をかな~り参考にしています。 いいなぁと思ったら、購読してみてください。

 

【2】財務会計と管理会計の違い

財務会計と管理会計の違いを整理すると、下表のようになります。

  財務会計 管理会計
情報の利用者 外部利害関係者 内部経営管理者
利用目的 過去の事実の集計・報告 マネジメント
関心の対象 過去 将来>
法規制 会社法、金融商品取引法、税法、会計基準、指針等 なし

まず情報の利用者ですが、管理会計では「内部経営管理者」と書いていますが、経営管理者といっても、管理部や経営者などの数字を扱う・評価する特定の人だけではありません。

「数字を使って少しでも判断をすることがある人」という意味です。言われたことだけをする単なる作業者以外は、ほとんどの人が該当することになります。
ある人が全く数字を使って仕事してない場合は、ほんとにそれでいいのか?確認が必要ですね。 次に利用目的ですが、管理会計の利用目的はマネジメントです。

マネジメントとは、過去の事実をしっかり把握し、将来を考えることです。
もちろん、将来に対する答えを教えてくれるわけではありませんが、将来に対する見方やヒントを与えてくれるのが管理会計です。当然、管理会計の関心の対象は将来になります。

 

最後に法規制ですが、財務会計は利害関係者間の調整機能も有しており、様々な法律や基準で縛られています。一方、管理会計を規定する法規はなにもありません。

その会社がどういう経営をしたいのかということに尽きます。
したがって、管理会計は会社の数だけ存在します。

 

【3】マネジメントに役立つとは

マネジメントの要素として、大きく2つあります。(もっとあるかも)

1.経営者が適切に意思決定すること
2.従業員のモチベーションを高く維持し、効率的に業務を回すこと

最初の経営者が適切に意思決定することとは、会社としてどちらに進むのか、その方向を決めることです。
努力はもちろん大切ですが、その努力の方向が適切でないと、当然結果は出ないでしょう。「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」です。

自社の置かれている状況を詳しく分析すると共に、自社のことを適切に把握することで、適切な意思決定ができるはずです。管理会計を利用して、より適切な意思決定ができるような体制を構築することが重要です。

 

二番目は努力の仕方です。

進むべき方向が決まれば、そこに向かって当然努力することになります。
この努力の方法についても、どれくらい効率的に業務を回しているかを定量的に把握すること(業績指標)により、創意工夫をしてより効率的に業務を実施する仕組みを構築することが可能になります。

業績指標を適切に設定することにより、人や組織の行動を適切にマネジメントできるはずです(もちろんコーチング等、他の要素もあるかとは思いますが)。

管理会計を利用して、この業績指標を適切に計測することが可能になります。 これらのマネジメントに役立てるために管理会計を大いに利用してください。

 

次回以降で、具体的に管理会計の内容に入っていきます。 概ね以下のような内容を予定しています。

第二回:意思決定
第三回:CVP分析
第四回:業績評価
第五回:配賦の方法
第六回:バランスト・スコアカード

それでは、今回はこれにて。

第二回:意思決定

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仕事術