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3DプリンターがECサイトの救世主になるのか?

 

3Dプリンターが話題になっていますね。
ECサイトに関連する3Dプリンターについて以下の様な記事もあります。

3Dプリンターで物流がなくなる!? ヤフー小澤隆生氏が予測する「未来のECから消えていくものリスト」
たとえばLEGOのひとつの部品をLEGOに発注して待ってたら3日かかる。目の前のLEGOを作り上げたいんだけど、この部品がなくて困ってるんだよといったときにデータを取り寄せて家の3Dプリンターで打ち出す。iPhoneのケース。新しいのが欲しいときに物を現地から運ぶんじゃなくて、データだけ買って家の3Dプリンターで打ち出す。

 

つまり、ECサイトで3Dプリンターのデータを購入して、商品を手元でつくってしまうことができる未来が来るかもということで話題になっているわけです。

しかし、そんな未来が来るのか??と疑問に感じてしまいます。

  • 「CDやDVDはデータの出力側が汎用的だったので広がったのは理解できるが、3Dプリンター買うの??」
  • 「プラスチックで欲しいものなんて限られているのでは・・・」
  • 「そもそも一つだけの素材でできている商品なんて少なすぎない・・・」

疑問に感じるポイントは、あげればきりがありません。
しかし、世の中では話題にはなっています。

私が知らないだけかもしれませんので、3Dプリンターで実現される商品はどんなものがあるのか、調べてみました。

 

3Dプリンターで実現される商品

さらっと調べたところ、以下のような事例を発見しました。

3Dプリンターで移植用臓器、大阪大など研究
3Dプリンターで、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った心筋の細胞と、血管のもとになる細胞をブロックのように積み重ね、血管を持った心筋組織を作製しようとする研究のようです。

3Dプリント“布”でできたドレスがNYファッションウィークに登場
ビニール素材を3Dプリントで加工したものを素材にしてドレスをつくったようです。

3Dプリンターで作り、育ったら丸ごと食べる未来の食品
パイ生地を3Dプリントで加工したものに、野菜の種を植えて育ったところで食べる食品。

巨大な3Dプリンタを使い一軒家を20時間で建ててしまう「Contour Crafting」
コンクリートを巨大な3Dプリントで家の形に出力したもの。
構造で強度を担保するのかな・・・

事例は予想外に豊富でびっくりしました。
ちなみに、簡単にまとめるとすると

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単一素材を新しい加工技術で実現させた事例という感じになりそうです。
また、製造コストとしてもペイしそうな事例ばかりです。

 

3Dプリンター×ECサイトに感じる違和感

ECサイト構築支援業界界隈でも3Dプリンターは話題にはなっていますが、ECサイトとの相性はいいとは言えないのでは、、、と感じます(少なくとも今時点では)。

例えば、物販からデータ販売に転身できた、音楽や映像について考えてみると
音楽:スピーカーを振動させるデータであり、素材は不要
映像:色の三原則を再現するデータであり、素材は不要
となり、素材自体が不要なものなのです。

しかし、3Dプリンターは素材が必要です。
色の三原色のように、素材にも再現できるものがあればいいのですが、今の所ないでしょうし、実現させるとしても、コストが。。。となるでしょう。

つまり、複数の素材を組み合わせてつくるとしたら、素材分の材料が必要になります。
沢山の素材を手元に置けば、使いきれない素材にもお金が掛かりますので、3Dプリンターで作る方がコスト高になる可能性が高くなります。

 

まとめ

3Dプリンターとよく似た加工方法に、NC加工というものがあります。
3Dプリンターが素材を積み上げるの対して、NC加工は素材を削っていく、伝統的な機械加工です。

※NC加工(エヌシーかこう、英語:numerical control machining)とは、数値制御(NC)による機械の加工方法)

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http://www.asakusa-machinery.co.jp/modeling.htm

「データをECサイトで買って加工するのは昔からできたわけで、それが現時点で一般的ではないのに、3Dプリンターだったら広がるの??」というのが論点かなと感じます。

もちろん、3Dプリンターでなかければ加工できないこともありますので、その点は非常に革新的であるのは間違いありませんが、あくまでも「新しい加工技術」であり、今ある課題を解決してくれる夢の道具ではないのです。

特にECサイトの課題解決につなげるのはかなり無理があるのではないかと感じざるをえません。

新技術には興味が向いてしまうのは否めませんが、向き過ぎるのも考え物かなと。
その理由は、ネットショップの改善を効率的に成功へ導く3つのステップでも書いていますので、参考までに…。

 

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