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辻正浩氏が明かすSEOの考え方【2】SEOは今後も必要な技術なのか?

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辻正浩氏に、前回の「SEOとGoogleは今後どのような方向性に進むのか」に引き続き、今回は「SEOは今後も必要な技術なのか」ということについて、お聞きした内容をご紹介します。
アイキャッチ画像元「Google」

~辻正浩氏について~
株式会社so.la代表代表取締役
株式会社アイレップなどを経て独立され、現在はSEOコンサルタントとして日本有数のWebサービスや大規模サイトのSEOを手がけるSEOのスペシャリストです。
□辻正浩さんのプロフィールはこちら→http://webweb.jp/

「検索する」という行為がなくなる世の中はくる

5年先、10年先などのかなり長期的な目線ですが、「検索する」という行為自体がなくなる可能性はあり得ると思います。というか、きっとそうなるでしょう。

その動きに対して先取りしている例としては”Google Now”がありますよね。

以前は検索していたような状況でも、Google Nowを見るだけで近くのお店やおすすめのWebページなどを紹介してくれて、目的が果たせる時もあります。

わたしは深夜まで外出しているとき、以前は「千代田線 終電」「乗り換え」などと検索していました。しかし、今は検索しなくても現在地から自宅に帰る終電の時間をGoogle Nowが教えてくれます。

googlenowの画像
「Google Now」サイトTOPページ より

このような動きは今後加速するだろうと思っていて、背景には情報爆発があります。そもそも検索エンジンが価値を増したのは、インターネット上などに情報が爆発的に増えている状況でそれを扱うのに必要だったというのが要因の一つでした。

その情報はさらに爆発的に増えています。その状況では、既存の検索エンジンではちょっと対応仕切れない部分も出てくるでしょう。

その時に出てくるのが”エージェント型検索”と言われているものです。”エージェント型検索”がどういうものか例を紹介しますね。

例えば誰かと電話していて、

「明後日の19時から飲みに行こうよ!じゃあお店探しとくね!」

となって電話を切った途端、画面に

「あなたは◯◯さんとは最近A店とB店に行って満足だったようです。この店に近い場所であなたと●●さんの好みにも合ったC店はどうですか?」

と出てくるようなものが”エージェント型検索”です。エージェント、代理人が勝手に調べて、検索する前に検索結果を教えてくれるわけですね。

半分SFの世界と思うかもしれませんが、このようなタイプの検索は日本企業も含めて多くの会社が既に実現に向けて動いています。既に実証実験もされていますがWeb全体などの広範囲を検索対象とするものは実用には達していないようです。

実用に一番近い企業はGoogleでしょうし、この方向で進化していく可能性は高いと思います。”エージェント型検索”が実用化されると「検索する」という行為が減ってくるのは間違いないですよね。

※注:取材を行った数週後に、この方向性での新機能「Now on tap」が今後実装予定の機能として発表された。 http://insidesearch.blogspot.jp/2015/05/now-on-tap.html

SEOという技術手法は千年後も必要な技術であることは間違いない

辻正浩氏SEOインタビュー写真2

こうした流れを考えると、SEOは今後必要ではなくなるのではないか?と思われる方も多いと思いますが、私は千年後も変わらず必要な技術と考えています。

と言うのも、”エージェント型検索”も、先ほどご紹介した”Google Now”も、中身の仕組みは検索エンジンなんですね。結局、Googleが実現したいのは「ユーザーに快適な検索体験を与える」ということに変わらないのです。

SEOにはいろいろな側面がありますが、そのうち重要なことの一つとして「他人が作ったデータベースにうまくデータを格納するための技術手法」とも言えます。

言い換えると、「Googleというデータベースのインデックスに、自分の持っている情報やサイトをより有利に格納する方法」ということです。

そういう意味で言うと、SEOという技術手法は千年後でも必要と言えますよね。だから私もまだまだ食べていけると思っています(笑

ここまで色々とお話しましたが、変わらないことは、「Googleは常にユーザー重視で進む」ということです。そのため、SEOで重要なこととは、教科書通りのお話になってしまいますが、常に「ユーザーのために最適な情報やサービスを提供する」ということです。

今回のお話まとめ

インタビュー時間は当初予定では30分でしたが、1時間近くお話させて頂き、ここでは書けないようなお話も多くお伺い出来ました。

”SEOという技術は千年先でも必要とされる”という言葉には根拠と自信があり、私もインタビューをさせて頂く中で非常に納得出来ました。

SEO担当者として重要なことは、日々の情報キャッチアップはもちろんですが、「ユーザー重視」という視点が、これから先はより重要になってくるのだと思います。

辻さん勉強会集合写真

(インタビュアー:山口琢磨・柳田直美、文:山口琢磨、写真:竹内貴誉詞)

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