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今、越境ECで売るべき商材とは? 中国向けECのポイント

自国の顧客相手ではなく、国境を越えた海外の顧客をターゲットに、インターネットを通じて物品を販売する「越境EC」。なかなか高まらない日本人の購買意欲を受け、海外、中でもASEAN一の消費大国である中国に、この越境ECで勝負をしかける企業は年々右肩上がりで増えています。

そこで今回は、そんな海外へのEC展開を考える方に向けた「中国向けECのポイント」をまとめます。

中国向けEC市場、そのポテンシャルはいかほどか?

まず、気になるのは中国において「越境EC」という消費習慣がどの程度定着しているかということでしょう。日本においても、アメリカや海外からインターネットを通じて買い物をするという習慣は徐々に定着しつつありますが、日本以上にこの越境ECによる消費が浸透しているのが中国です。

経済産業省が今年5月に結果を公表した、「平成26年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」には、日米中3か国間の越境ECの市場動向が分析されています。同調査によると、昨年1年間のうち、日本の消費者によるアメリカおよび中国の事業者からの越境ECを通じた購入額は2,000億円、アメリカの消費者による日本および中国の事業者からの購入額は8,000億円でした。その一方で、中国の消費者による日本およびアメリカからの購入額は、なんと1兆2,000億円にものぼったのです。

加えて興味深いのは、2014年2018年までの3か国における越境EC規模を試算したところ、日本は約1.4倍、アメリカは約1.6倍というペースで拡大が予想されたのに対し、中国は約2.3倍と、現在の約2倍以上の広がりが見込めるとしています。

以上のデータから推測するに、中国向けのEC市場には大きなポテンシャルがあり、今後その市場規模は確実に大きくなることが予想できるでしょう。

越境ECで“何を”売るのが正解か?

 

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では、そうした中国向けEC市場にチャレンジする時に何を商材としてチョイスすべきなのでしょうか。数ある商品群の中でも、今注目すべき商材を3つのポイントでまとめました。

1.「メイドインジャパン」の安心感のある商材

かつての中国におけるメラミン混入粉ミルク事件などを受け、現地の消費者も特に口に入れたり、肌に触れるものへの安全性には非常に敏感になっています。

そこで特に20~30代の女性を中心に、“安心・安全”をうたう日本産のものを何とかして手に入れよう、という傾向が見受けられるのです。具体的には、化粧品やベビー用品、サプリメントなどは今後も需要が拡大すると考えられる商品群になります。

2.コレクターの収集意欲をそそる商材

現地や現地のサイトでは扱っていない商品を越境ECで手に入れようというユーザーは少なくありませんが、中でもフィギュアをはじめとしたアニメグッズや、アイドルグッズといった日本のカルチャーに興味のあるユーザーが欲しがるようなコレクター向け商材は扱うべきもののひとつです。

海外のカルチャーに興味のあるユーザーは比較的ITリテラシーが高い傾向にあり、越境ECを利用するハードルも非常に低いことが理由に挙げられます。

3.インバウンド関連商材

日本を旅行する中国人による「爆買い」が度々取り上げられていますが、今彼らが日本のコンビニエンスストアで大量購入している菓子や消耗品も越境ECで取り扱うべき商材のひとつ。

中国の消費者は、その商品が本物かどうか過敏に反応する傾向があります。すなわち一度日本で購入し、自分が実際に使用した経験のある商品であれば安心感がありますから、自国に帰ってからもECでリピートするケースは非常に多いのです。

中国向けECのポイント

以上の3つのポイントからも分かる通り、中国の消費者は越境ECを利用する際に「衝動買いではなく指名買い」であることがポイントであると考えられます。

為替レートが円安に振れている今、越境ECはまさに注目すべき市場ではありますが、日本人とは異なる消費傾向のある国をターゲットしている以上、他国のニーズを汲むことは重要であり、外してしまえば全く見向きもされない可能性も少なくありません。

決済方法、顧客対応など越境ECにはいくつかのハードルが存在しますが、まず売れる商材を見定めることが、成功への第一歩と考えるべきでしょう。

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