【アラタナ第11期MVP】岩切拓朗 受賞インタビュー

【アラタナ第11期MVP】岩切拓朗 受賞インタビュー

アラタナでは、1年に1度、全メンバーの中から最も活躍したメンバーをMVPとして表彰しています。そして、記念すべき10年目の大きな節目にあたる今年、見事11期MVPに選ばれたのは、アラタナ創業時からさまざまな事業に携わってきた岩切拓朗さん(通称:テクさん)。

今回は、応援者(*1)として記憶に残るパフォーマンスをしてくれた金田麻琴さん(通称:きんたさん)がインタビュアーとなり、普段の仕事への向き合い方やわくわくの根源について語っていただきました。

(*1 :アラタナのMVP選考では、選出されたメンバーだけではなく、応援者として他のメンバーも登壇して実績等をアピールします。毎年ユニークな演出があり、そのパフォーマンスも見どころの一つです。)

初めての受賞から倍の時間が経った10年という節目。超嬉しかった。

金田麻琴(以下 金田) 10年一緒にいますが、こんなかたちで二人で話すのは初めてですね。改めてになりますが、MVP受賞おめでとうございます。

岩切拓朗(以下 岩切) ありがとうございます。

金田 10年というかなり大きな節目でのMVP受賞はインパクトがでかいと思うのですが、受賞しての率直な感想、感動はどうでしたか?

岩切 このタイミングで獲れたのは、すごいことだなと自分でも思っていて、超嬉しかったですね。家族に報告したときも、すごいじゃんって言ってくれてやっぱり嬉しかったです。

それに僕キックオフの実行委員もやってたので、MVP関連のお仕事もしてたんですよ。
トロフィーのデザイン部分とか、MVP受賞者発表の映像も実は僕が作ってるんです。もちろん誰が受賞するかはわからない状態だったので、本選に出たメンバー全員分を作ってました(笑)

金田 自分で自分の演出まで…さすがです(笑)
これでテクさんがMVP獲れなかったら応援者として自分を責めるところでした。

11期MVPインタビュー岩切

岩切 獲れて良かったです(笑)。
MVPって2回目の受賞で、初めて受賞したときは、5年目か4年目のときでした。そのときもすごく嬉しかったんですよね。何もできなかったのがみんなの力を借りながら、いろんなことができるようになってもらった賞だなと思っていて。

今回はその倍の時間が経った10年目で獲らせてもらって…なんだろうな、「頑張った」って自分でも思えて。「あぁ僕、頑張ったんだ、頑張れてた」って。

11期MVPインタビュー

金田 今獲れたっていうのがいいですよね。今のメンバーで、そして会社の転換期としても重要なこのタイミングで受賞できたっていうのはやっぱり全然違うように思います。

今回のMVPって各部署での予選LT(ライトニングトーク)があったのちにキックオフでの本選という流れでした。
予選にかける意気込みというか、LTをするうえで何か考えはありましたか?

岩切 発表時間が1分だったので会社のバリューに沿って面白く紹介する、とりあえず「楽しくやったぜ!」っていうのを全面にバーンと出せるように意識しましたね。

2017年は振り返るととても濃かった。変化も多い時期だったと思いますが、そのなかでしっかりとこれからの形を具現化できたっていうのが良かったのかなと思います。
(アラタナのVALUE:「なければ創る」「違いを活かす」「変化を楽しむ」)

金田 たしかに1分という短い時間でしたが、「つまらなかったら意味ないし」っていうテクさんの考えが伝わる内容でした。面白く見せてくれたし、でもちゃんとこれまで取り組んできたことも詰まっていて。10年分の年季というか、言い換えるならば年輪みたいなものがあって、とても説得力がありました。

それを経ての本選ですが、なかなか濃い本選だったと思います。僕も緊張しまくったんですけど、テクさんはどうでしたか?

キックオフ

岩切 何を話そうかなって、ずーっと考えていたんですけど、そのときに思いついたことでいいやって思って本番に臨みました。

きんたさんが作ってくれたスライド見ながら考えようとはしてたんですが…すげーって思ってたら全然考えがまとまらなくて。で、「ヨロシクオネガイシマス。」になっちゃったんですよね。
苦手なんですよ僕。裏方が好きなんで。

金田 ある意味、テクさんの応援ということで運命共同体みたいな緊張をともに味わいました。僕は自信あったんですけど、強者ぞろいだったので番狂わせはあるかもしれないっていう怖さはありましたよね。

神輿が登場するみたいな応援がぶっ飛んでいるケースもあったし。ある意味名実ともにあそこでスパーキングした方も(笑)濃かったですよね。

チャレンジできる環境にいたから、変化を楽しめるようになった

金田 テクさんはアラタナのバリューすべてを体現しているような、ここが足りないよねって言えるところがないように僕は思います。だからMVPに選ばれるんだろうなぁと。

テクさんのやっていること、タスクっていうものを含めて全部、“違いを活かす”っていうところが最重要課題としてあるような仕事が多い気がします。“なければ創る”っていうのも、ないから創る必要があって、だから創るっていうかんじですよね。
くわえて、”変化を楽しむ”っていうのも昨今やってる極秘系の仕事(アラタナコーポレートアイデンティティの一新に伴った、ロゴやサイトのリニューアルに関わる仕事等)もどうすればこの変化を楽しめるかっていうスタンスでできていますし。

MVP受賞後のコメントでも、「10年間ずっとわくわくしている」っておっしゃっていましたけど、どうわくわくしているのかなって聞きたいですね。

11期MVPインタビュー岩切

岩切 1年目から「やったことがないことをやる」っていう環境のなかにいたので。やりたがりなんですよね、いろんなものに手を出して、食べては捨て食べては捨て…捨ててはないですけど(笑)

新規事業とかに投入される機会は多くて、なにかやるときにポジティブに動ける、捉えられるっていうのは備わった気がします。
もともと持っているものではなくて、いろんなことをチャレンジしていくなかでそれをどうやったら形にできるんだろう、どうやったら成功できるんだろうっていう脳みそがついたかんじです。

それを考えるプロセスも好きで、どうやったらこのサービス・コンテンツが世に受け入れられるんだろうって考えたり。それはトレンドだったり、アラタナっぽさを出すことだったり、デザインだったり…そのときそのときで変わるんですけど、自分が入り込める領域で常に力を出してきたってかんじです。その過程がやっぱりめちゃくちゃおもしろいなって感じます。

スタートアップって最近は名称がついてますけど、まさしくそれですね。
カゴラボからはじまり、撮影代行サービスのスタジオ作ったり、フローを作ったり、カゴラボのバージョンアップ、スマホ対応、カゴラボ3、スケッチページ、SGW、Zeeble、ジャストライクハニー、BtoB、aratana gateway…。

金田 新規事業がスタートすると、必ずテクさんのなにかしらがそこにある。
これまでリリースしてきたアラタナのサービスに関しては、ほぼテクさんがキーになっているといっても過言ではないですね。

デザインをやると決めたときからずっとわくわくしてる

11期MVPインタビュー岩切

金田 そもそもデザインに入っていったきっかけってなんだったんですか?
以前土木の仕事をしていたっていうのはアラタナでは割と有名な話だと思いますが、土木からデザイナーへ転向した経緯とかきっかけとかって誰もが気になる部分だと思うんですけど。

岩切 一つはスケボーですね。スケートボードとかのサブカルチャーってかっこよさを意識するじゃないですか。格好いいライダーやチームのデッキに乗ったりするし。
それに、昔からものづくりが好きだったので「この瞬間をかたちにしたい!」っていつも思っていたように感じます。

スケボー仲間で集まったときに「雑誌、作っちゃう?」みたいな話しになって、今で言うZineみたいなかんじですよね。雑誌作るために必要なものとか、印刷のこととか諸々知らないんですけど、速攻でパソコンとカメラを買って、写真バシバシ撮って友達とふたりでやってみたんです。

撮った写真のデータを取り込んで、Wordアートのギュイーンっていうあれで文字を入れて…。それでできたものをプリントアウトした瞬間が、僕のデザインの入りでしたね。
「自分でもできるじゃん!これ楽しいわ」って感じました。

金田 デザイナーもいろんなデザイナーがいますけど、好きなものが仕事になればいいなって憧れから入る子たちって結構多いと思うんですよね。
そういう子たちからしても、やっぱそうなんだって良い意味で共感を覚えてもらえそうな話かもしれないですね。学校で勉強だけじゃなくて、カルチャーに憧れて入ってもいいんだって。

岩切 僕たち世代ってそんなかんじですよね。アート好きで、絵を書いててとか。

金田 本屋にもweb系の棚はなかったですよね。

岩切 でもアート系の本はいっぱいあったりして。
19才の頃かな、バリー・マッギーっていう人のエキシビジョンが東京であったから友達の家に一週間泊まり込んで、点々とアートエキシビジョンをまわっていたんです。そのときも東京の街とかアートに刺激を受けて、何かを形にしようってなったりしましたね。

この頃から、自分の人生の仕事って「土木っていうかんじじゃないな」って、うすうす考えはじめていました。

金田 でも、言ってしまえば土木も究極のものづくりですよね。

岩切 そうですよ!すごいんですから、インフラを作るって。
下水道とか通すときって、普通はショベルカーとかでで地面を掘るんですけど、土地によっては岩や山があったりすると掘れないところとかあるんです。でもそこに下水道を通すために、ボーリングの機械で通したり、何%っていう勾配をどう活かすかとか考えて土と砂で調整したりするんですよ。

金田 テクさんの仕事って、時々ですけど土木式ですよね。このまま掘っていけばガバっと穴が空くんだみたいな(笑)

岩切 当たって砕けろみたいなね。今まさにそれやってます(笑)

金田 カリキュラムで勉強ではなく、すごく崇高な意味での真似をすることからはじまってそういう時期を過ごしながらのフリーランス、アラタナっていう経歴を考えるとなるほどなっていうかんじがしますね。

岩切 でも僕、濱渦さん(現アラタナ代表取締役社長)と出会わなかったら、わかんないです。
土木の仕事が違うかなって思いはじめてたときに濱渦さんと出会って、「やろうよ一緒に」って言われたから今につながったんだと思います。親とかには反対されてましたし。

でも、土木の仕事を辞めてからが、僕のわくわくのはじまりなんですよね。本当に未経験。会社というものも知らない、仕事の仕方も知らない、まったくのゼロからスタートでした。
デザインもコーディングも映像なども独学で、ちゃんとしたインプットではないので中途半端なところもあると思うんですけど、僕は逆にそれでいいかなって思っていて。

少人数で動いていたので形にするっていうのがその頃は優先事項が高かったし、とりあえずアウトプットしないと何もはじまらないよっていう状況でコンテンツを作っていました。

金田 そこからはアラタナに入って、いろんな歴史ができていきますよね。アラタナの歩みとテクさんの歴史の重なりは大きいです。

やっぱ最初の話になりますけど、10年目にMVP獲れたことが大きいですね。すべてが積み重なっている。

岩切 ですねー。

新しいものに挑戦するときでも、すべてが繋がっているという感覚もある

金田 テクさんて、仕事している最中ってあんまり「きつい」とか「しんどい、痛い、無理」って言わないですよね。頑張ります、しか言わない。

変化に弱い、苦手な人って全然いると思うんですよね、それがものづくりは楽しいからっていうところがあるからできているのかなって思うんですけど、どうなんでしょう。

岩切 同じものを作り続けるっていうのがあまりなくて、一つ一つが新しいものなので、そのときそのときで考えることって全然違うんです。でも、前に作ったアイデアが活きるな、とかっていうのはいっぱいあって、すべてが繋がっている感覚もあります。
新しいものに挑戦できているってこと自体も楽しいんですよね。

金田 楽しいことばかりじゃないはずなんですよ、でも結果楽しいっていうところがすごいなと。
それに、テクさんって仕事早いんですよね。
早いだけじゃなくて、そこに考えや意図がちゃんとあるんですよね。

他の後輩デザイナーたちの意見を聞いても出てくるんですけど、テクさんの早いって異質なところがあって、早すぎる。精神と時の部屋にでも入っているのか?っていうスピード。
どうやったらあれができるんだろ?素直に聞きたい。

11期MVPインタビュアー金田

岩切 すごく早いときって、デザインやってるというよりはパズルやってる感覚で、話し合いのときとかにすでに頭の中で形が決まってきていて、それを描いていくというかんじなんです。

金田 なるほど。スタートが早いんですね。
話しているときからもう材料あるから、「じゃあはじめようか」っていうときにはもうできてる、そのスピード感は他とは違います。そういうことらしいぞ、デザイナーのみんな!

岩切 スピードこそ技術だっていう話があって、自分が思い描いているものと相手の差をどうやって埋めるかって思ったら出すしか無いって思うし、自分のイメージとどこがどう違うのかっていう差分を測っていってすり合わせていく作業をやるためのスピード感を大事にしています。

あとは単に、速いと嬉しいじゃないですか。メールの返信とかもそうだし。
そこに応えたいっていうのもあります。

金田 最後の質問になるかと思いますが今後この会社でどうしていきたいか、自分自身何がしたいか、今一緒にしてくれてるメンバーと何がしたいか、って聞かれたらテクさんはどんなものが思い浮かべますか?

岩切 楽しくやりたいたいですね。わいわいやりたい。わくわく感が大事かなと思っているんで。
MVP獲ってるからとか、長く勤務してるからとかで他のメンバーと壁もあまり作りたくない。

知識には貪欲なので、教わりたいし、教えたいし、みんなとの相乗効果がほしいですね。
わいわいっていうのは、マーケティングの仮設と検証が一番イメージと近くて「みんなで、これやったらいいんじゃない?」って言ったことが、「で、結果がどうだった?」って。「よっしゃ!はまったね!」なのか「違った。じゃあ次はどうする?」とか、そういうことをみんなで考えながらやっていきたいんです。

その土壌がaratana gatewayでできているので、これからもいろんなお客さんのお店をオープンしていくなかで続けていくことはすごく大事なことだと思っています。
ただ言われたものを作った、次に繋げていかないともったいないなって。そこをみんなでもりもりやりたいです。盛り上がると思うんですよね、そこを今年は貪欲に行きたいなと思います。

会社としてのブランディングにも力を入れたい時期なので、そこはみんなで尖っていきたいです。

金田 ありがとうございます!
普段なかなかこういう機会もないので、聞けてよかったです!15周年のMVPもまた応援しますね!

11期MVPインタビュー岩切

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